この半年、私は AI 応用プランナー検定の準備に ChatGPT を使い続けてきました。概念の整理、問題演習、模擬試験後の補強指導など、勉強を進める中で、AI と協力する方法も少しずつ形になっていきました。
こうした方法は、もともと別々の対話やプロジェクトの指示に散らばっていました。私は ChatGPT に振り返りと抽出を手伝ってもらい、読んで、修正して、再利用できる Markdown の指針に整理しました。それが現在の Adaptive Learning プロジェクトです。
このリポジトリには、学習をどう組み立て、理解をどう確かめ、進め方に問題があったときにどう見直すかを記しています。出発点は、実際の試験勉強で繰り返し出会った問題でした。
「もう一問」から、その問題で何を確かめるかへ
ChatGPT での練習は便利ですが、問題が出続けることと、毎回新しい情報が得られることは同じではありません。
たとえば、パラメーターまで同じ問題が繰り返されることがありました。数字や場面の名前が変わっても、同じ判断をやり直しているだけの場合もあります。そこで考え直すようになりました。次の問題は復習のためなのか、それとも条件が変わっても概念を応用できるか確かめるためなのか、と。
これをルールにするには、「同じ問題を出さない」だけでは足りません。今回の練習の目的、すでに得られた解答の証拠、新しい問題で何を補うのかも明示する必要があります。
モデル評価を例にすると、理解を確かめるために同じ指標の計算ばかり繰り返すべきではありません。誤りがもたらす損失を変え、なぜその指標を選ぶのか説明できるかを見ることもできます。問題を変える理由は、確かめたい能力から決まるべきです。
経験から原則を取り出すとき、最も大切なのはここです。「今回何が起きたか」から、「次回はどう判断すべきか」へと整理します。そのうえで特定の試験科目、教材、難易度の要件を分ければ、共通する原則をほかの学習目標にも使える可能性が生まれます。
対話での工夫を、明確な取り決めにする
ChatGPT に説明や出題、訂正を頼むだけでも学習は始められます。リポジトリに整理することで加わるのは、繰り返し確かめられる拠り所です。
どの教材を基準にするのか。いまは指導なのか、テストなのか。不正解の原因は確認できているのか。新しい対話に移るとき、どの進捗を残すのか。対話の中で何度も念を押していたことを、書き留めて一つずつ修正できます。
文書では、異なるニーズを三つの対話モードに分けています。
- 指導:概念を身につけ、説明と練習を通じて理解を助けます。
- 模擬試験:目標の範囲と難易度に沿って出来を確かめ、試験中に答えのヒントを出し続けないようにします。
- 補強:確認された不足に対応し、完了をどう判断するかをあらかじめ明確にします。
三つのモードは必要に応じて使い、毎回すべてを一巡する必要はありません。学習と確認はもとの計画に沿って進め、具体的な問題があれば補強します。対話を切り替えるときは、終えた内容、解答の証拠、未処理の課題をまとめ、次の学習の出発点を明確にします。
学習を進めながら、方法も見直す
指示を整理したあとも、実際に使えば新たな問題が見えてきます。
たとえば、模擬試験の難易度が本来の試験から徐々に離れることがあります。このとき確認すべきなのは出題の根拠であり、難しくなり続ける問題に自分を合わせるだけではいけません。また、目標を達成した証拠があるのに、補強指導で問題を変えて再テストを続ける場合もあります。その場合は完了条件と終了の境界を見直す必要があります。
こうした経験から、私は「反復的な改善」を二つの層で考えるようになりました。一つは解答に基づいて次の学習内容を調整すること。もう一つは、使った経験に基づいて、学習を組み立てる方法自体が妥当かを確かめることです。
ChatGPT に課題の整理や修正案の作成を手伝ってもらい、私は実際の使用場面に立ち返って、残すルールと変えるルールを判断します。そのため、このリポジトリには引き続き調整していく余地を残しています。
小さな範囲から試してみる
AI を使って学んでいる方は、最初からコース全体を計画せず、教材の短い一節から始められます。
学習目標、信頼できる参考資料、今回使える時間を用意し、README の説明に沿って始めてください。正解したかだけでなく、対話が目標に沿っているか、フィードバックに根拠があるか、その区切りで何を終え、次に何をするかがわかるかも見てみてください。
現在公開しているのは alpha 版で、中心となるのは文章による指針です。利用者が資料を提供し、フィードバックを確かめ、対話を切り替えるときには引き継ぎ内容を持ち込む必要があります。半年とは、これらの方法のもとになった試験勉強の経験を指しており、公開版の効果を半年間検証したという意味ではありません。
ChatGPT と一緒に試行錯誤してきた過程を、ほかの人も理解し、試し、修正できる出発点にしたいと考え、公開しました。私自身にとっても、方法を書き残すことで、次の改善の際に照らし合わせる拠り所ができます。

